ロゴ
3月のワイン会

西オーストラリア、グレートサザンのワイナリー、カステリのご紹介

◎日時:2025年3月25日(火)
    19:00〜
◎料金:13,000円(税・サ込)

今月のワイン会は、西オーストラリア、グレートサザンのワイナリー、カステリをご紹介いたします。
グレートサザンというリージョンはとても広く、その中にいくつものサブリージョンがあります。

Denmark デンマーク (本拠地)
穏やかな夏と秋、穏やかな海の影響で、この地域はピノとシャルドネに理想的です。これは、スーパープレミアムスパークリングワイン生産の主要な供給源です。慎重なクローン選択により、小ロットのピノ・ノワールと最上級キュヴェのシャルドネが生産されます。(生産ワイン:ピノ・ノワール、シャルドネ)

Pemberton ペンバートン ジョン・グラッドストーンズ博士によって潜在的なブドウ栽培地域として確立された後、ペンバートンでの最初の実験的植栽は1970年代後半に定着しました。ペンバートンは、ソーヴィニヨンブランに関して、理想的な砂利のローム土壌の分布と、良好な年間降雨量、豊富な日照時間のある穏やかな成長条件を有している事が分かりました。ペンバートンのソーヴィニヨン・ブランは、過度な青臭さが無く、アロマティックなフルーツフレーバーと上質なハーブの香りが特徴です。

(生産ワイン:ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、メルロー)
Mt Barker マウント・バーカー
大陸性気候と平均標高300メートルが特徴。西オーストラリアのサブリージョンの中で最も涼しい地域です。早春の風は、後期の開花品種、すなわちリースリングとシラーズがマウント・バーカーに最も適していることを意味し、長くて涼しい成長期と古代の砂質の花崗岩の土壌は、これらの品種の美しく構造化された作品を産み出します。

(生産ワイン:リースリング)
Frankland River フランクランド・リヴァー
フランクランド・リヴァーは、グレートサザンの歴史的中心部にあります。傑出したシラーズの生産の可能性は、ジョン・グラッドストーンズ博士によって最初に特定され、彼の発見に応えて植えられた初期のブドウ園は、ワイン産地としてのグレートサザンの基盤を形成しています。陸の孤島のような産地ですが、流れるフランクランド・リヴァーによって何百万年もかけて形成された古代の谷は、ブドウ栽培に理想的です。
春には、谷は漏斗のように機能し、冷たい空気を南極海に向けて脆弱なブドウの木から遠ざけることにより、霜の脅威を減らします。夏には状況が逆転し、より涼しく、より湿度の高い空気が内陸に引き込まれ、午後の気温の上昇にブレーキがかかり、完全なフレーバーの発達につながる長くゆっくりとした熟成期間が確保されます。何百万年にもわたる川の流れは、この地域の豊富な花崗岩をすり減らし、ブドウの木が優れている、地元ではマリーと呼ばれる細かい砂利のローム土壌を作り出すのにも役立ちました。

(生産ワイン:シラーズ、カベルネ・ソーヴィニヨン、セミヨン)
このような広大な土地をイタリアから渡ってきたサムがワイン造りを始めるために購入しました。
イタリア ラツィオ州の風情ある農村で育った、オーナーのカステリ・サムはブドウ畑でワイン造りへの情熱が生まれ、家族でワイナリーを所有するという夢を持ちました。
その後、オーストラリアへ渡り西オーストラリア州グレートサザン地区に土地と建物を購入し、その夢を実現させました。山の斜面にあるその場所からは近くの入り江や山、そして周囲の美しい田園風景を見渡すことが出来ます。2007 年の設立以来、優秀なワインメイキングチームが集められ、彼らの豊かな経験と良質なブドウの調達、品質への情熱を通して、西オーストラリア州で最も有望なブティックワイナリーのひとつへと成長しています。
オーストラリアの著名なワイン評価誌であるジェームス・ハリデー・ワイン・コンパニオンを始め、様々な評価誌で高い評価を得ています。


1本目
Crescendo Sparkling NV
カステリ クレッシェンド スパークリング

生産地:ペンバートン

ペンバートンの涼しい気温の利点を生かす為、ブドウは夜間収穫されています。フリーランジュースとプレスされたジュースはニュートラルな酵母を使って別々に発酵。15~17.5℃で2週間以上行われ、ドライにしています。2次発酵前の熟成は大部分が300リットルのステンレス樽で行われ、30%は古いオーク樽で10ヶ月間熟成させています。それぞれのワインをブレンドし瓶内2次発酵を行い、18ヶ月間澱と共に熟成した後、澱抜きをしています。
繊細な泡とブリオッシュ、白桃、カシューナッツなどの魅力的なアロマとストロベリーのヒント。18ヶ月間の澱との接触がクリーミーな触感を与え、バランスの取れた酸と果実の風味が溶け込んでいます。シャンパーニュ方式で造られたスパークリングワインです。


2本目
Castelli Silver Series Sauvignon Blanc Semillon 2023
カステリ シルバーシリーズ ソーヴィニヨンブラン/セミヨン

生産地:アルバニー

2023年は全体的に長く、涼しいシーズンでした。芽吹きは2022年シーズンより平均10日遅く、春は開花期を通して寒冷前線が吹き、夏も例年より涼しく、一部の区画ではブドウの成熟が前年より最大14日遅れました。寒い夜のおかげでブドウの季節成熟が起こり、日照時間、ブドウの収穫量とバランス、そして夜間の気温の冷たさが良いバランスとなりました。そのため、涼しい季節ではありましたが、果実味が豊かで、酸味が強く、色も風味も良く、品種の表現の透明感と純粋さは、2023年の特徴となることは間違いありません。
グアヴァ、パッションフルーツ、グーズベリー、刈りたての草など、爽やかで歯ごたえのあるフルーツの風味がいっぱいです。口に含むと、軽くて新鮮な柑橘類とパッションフルーツの香りが広がり、ジューシーで口当たりの良い酸味とバランスのとれた後味が感じられます。


3本目
Castelli Estate Chardonnay 2023
カステリ エステイト シャルドネ

生産地:アルバニー/マウントバーカー/デンマーク

2023年の夏は例年より涼しく、一部のブロックではブドウの成熟が前年よりも最大14日遅れました。しかし日照時間、葡萄の収量とバランスそして夜間の冷たい気温の間で完璧なバランスが取れていたため、涼しいシーズンの中でも果実味が強く、酸味が艶やかで熟していながらもしなやかなワインとなりました。果実は涼しい夜に収穫。野生酵母と培養されたCY3079酵母のブレンドが使用され、30%のマロラクティック発酵が行われました。8カ月樽熟成後、ステンレスタンクで更に1カ月熟成させ、口当たりを良くするために毎週澱の攪拌が行われました。樽熟成は35%フレンチオーク新樽、35%2年目のフレンチオーク樽、30%3年目のフレンチオーク樽を組み合わせて熟成されました。
白桃、ストーンフルーツ、火打石、ミネラルの魅力的な香り。厳選されたフレンチオーク樽と、マロラクティック発酵を意図的に行うことで質感、重量、果実感を高め、構造とバランスが取れたワインです。


4本目
Castelli Estate Pinot Noir 2022
カステリ エステイト ピノノワール

生産地:デンマーク

デンマークのホーム ブロック ピノ ノワールから手摘みで収穫。クローン 777、Droopy、Upright、および 114 と 115 を含む混合クローン ブロックが含まれます。果実は加工前に 3 日間冷蔵されました。Droopyは破砕され、小型のオープン発酵槽で除梗され、予備発酵の低温浸漬が行われました。777 は、10% を全房発酵。より熟したクローンは、部分的にマセラシオンカルボニック(MC)され、 Uprightは100%除梗、破砕されオープン発酵槽で、厳選された酵母を用いて発酵されました。発酵完了するまで毎日 2 回ハンドプランジングされました (果皮との接触は約 10 日間)。ワインは、特別に選ばれたフレンチ オークのバリックで熟成されました。
中心は淡いクランベリー、オレンジがかったエッジ。明るく香り高く、甘くジューシーなラズベリーとチェリー、スモーキーな香り。ほのかなオールスパイスとペッパー、甘いセージ、シダースパイス。フレッシュで軽やかで鮮やかなフルーツ。明るくきれいな酸味、穏やかながらも存在感のあるタンニンと、なめらかな後味。


5本目
EmpirIca Uvaggio 2017
カステリ エンピリカ ウヴァージオ

生産地:フランクランドリヴァー

ローヌ南部とシャトー・ヌフ・デュ・パプ地方がこれらの品種のブレンドに夢中になる理由は、このワインを造ってみると良く解ります。グルナッシュのふっくらとしたジューシーな甘さは、ムールヴェードルの素朴なタンニンと土っぽさと完璧にマッチして素敵な印象を与えます。スパイシーでクールな気候のシラーズをブレンドに加えると、ワインはより興味をそそる味わいになります。ワインの美味しい面を強調することによって、複雑さを追求して造られています。ウヴァージオの目的は、乾燥した西オーストラリアのブドウの特性を表現するために、本当の意味での地域ブレンドを造ることです。若いうちに果実味の豊かさを楽しむか、より美味しい印象が前面に出るにはあと数年お待ちください。グルナッシュとムールヴェードルは、最適な熟度で手摘みで収穫。シラーズは、品種特性のスパイシーさを保つため、夜間に機械収穫されています。全てのブドウは、それぞれ小さな開放型発酵タンクで醸造。グルナッシュとシラーズは、芳香を引き出すために全体の約40%を全房発酵。発酵中は1日2回手作業で攪拌し、発酵後すぐにプレス。大型(1800L)のオーク樽で18ヶ月間熟成しています。
深みのあるルビー色。“ウヴァージオ”=“ブレンド”の名を冠したローヌブレンド。グルナッシュのジューシーな果実味とムールヴェードルの素朴なタンニンと土っぽさ、スパイシーなシラーズが合わさり、とても複雑な味わいと香りを楽しめるワインに仕上がっています。


以上の5本にシェフ田中がお料理を合わせます。
こちらもどうかご期待ください。

それでは、3月のワイン会でお目にかかれるのを楽しみにしております。


◎日時:2025年3月25日(金)
    19:00〜
◎料金:13,000円(御一人様/税サ込)
◎要予約:メールかお電話にてご予約ください。